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来院される皆様へ

緩和ケア外来

緩和ケアチームからのメッセージ

おぼえてください、「緩和ケア」

がんになったとき、

病気だけでなくいろいろな苦痛と闘わなければいけないとしたら…

痛みは、あなたの生きるエネルギーを奪います。

強い倦怠感は、もうなにもできないという無力感をまねきます。

吐き気は、あなたを一日中不愉快な気分にさせます。

気持ちの落ち込みは、あなたの力を奪います。

希望が見えないことは、あなたを絶望の淵に追いやります。

がんになったとき、

からだやこころの苦痛を和らげる医療技術があることを知っていますか。

緩和ケアは、がん医療を充実させる大切な医療。

苦痛が緩和されれば、おだやかな時間を取り戻せます。

遠慮せず、勇気を出して、言ってみましょう。

「緩和ケアを受けたいです」と。

症状を緩和すれば、がん治療と向き合う元気が出てきます。

治療と一緒に始めましょう「緩和ケア」

 

緩和ケアとは

緩和ケアって何? │ がん性疼痛の緩和 │ よりよい療養生活のために

 

1)緩和ケアって何?

緩和ケアとは、がんなど生命を脅かす疾患に伴う痛みをはじめとする体のつらさ、気持ちのつらさ、療養場所や医療費のことなど患者や家族が直面するさまざまな問題に対し援助する医療のことを指します。

緩和ケアは「がん治療ができなくなった方への医療」「がんの終末期に受けるもの」と思っていませんか?

体や心の辛さは、がんが進行した段階だけではなく、がんと診断された段階でも抱えていることがまれではありません。

可能な限り早期から上手に緩和ケアを利用し、痛みをはじめとするさまざまな症状や心の苦痛を和らげる治療やケアを受けるべきであると考えられています。

緩和ケアは、病気の時期や療養の場所を問わず、いつでもどこでも提供されることが必要なのです。

緩和ケアは、がん治療の初期段階から、がん治療と一緒に受ける医療です。

苦痛を伴う症状を緩和すれば、がんの治療に取り込む力がわいてきます。

 

2)がん性疼痛の緩和

緩和ケアのなかで大きな部分を占めるのが、痛みのコントロールです。

がんに罹患すると、治療中など早い時期では、約3分の1疼痛が出現し、進行・終末期の方では約3分の2の方では主症状となります。

痛みは、不眠をもたらし、食欲を低下させ、体力の低下を招き、治療の妨げの第1原因となります。

また、正常な思考を抑圧して、日々のささやかな楽しみから自己実現に至るQOLのすべての側面を妨げます。

そのためにオピオイドといわれる医療用麻薬を使用して十分な除痛を図る必要があります。

今日では、さまざまな種類の医療用麻薬が使用可能となっています。

注射薬だけでなく、内服薬、坐薬、貼付剤などがあり、痛みの強さや病状に応じて個別的に選択できるようになっています。

医療用麻薬は、がんの痛みのある方に使用する場合には、依存症や中毒になることはないことが実証されています。

また「最期に使う薬」でもありません。

痛みを十分にとれば体力を消耗しませんので、抗がん剤の治療や手術に耐えることができます。

療養の際も痛みがないことでよりよい生活水準を保つことができます。

 

3)よりよい療養生活のために

「緩和ケア」は、医師だけでなく、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカー、臨床心理士などの専門職、家族やボランティアなどを含めたチーム医療で行います。

それぞれの職種がそれぞれの立場に立って、専門的な援助を行うことで、患者さんや家族が抱える様々な苦痛や課題に対する援助を行っていきます。

当院では、主治医や担当看護師のケアを受けていただくほかに、「緩和ケアチーム」があります。

「緩和ケアチーム」は、緩和ケアを専門に担当し、主治医や担当看護師らと共に、療養生活をお手伝いする活動をしています。

一人で抱え込まず、ぜひ周囲の医療スタッフやご家族に相談ください。

緩和ケアチームのスタッフは、患者さんの悩みや不安について、一緒に考え、納得できる選択をするために支援していきたいと思っています。

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