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外科

外科の診療とは

消化器(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肛門、肝臓、胆道、膵臓など)の癌を中心に、乳癌、肺癌、のほか、甲状腺や副腎など内分泌(ホルモン)臓器、そけいヘルニアなど、全身の疾患に対する手術治療を、外科専門医・消化器外科専門医を含めたチームで行っています。また消化器癌を中心に術前、術後の化学療法を行います。

 

当科の特徴と理念

  • 当科では、外科専門医・消化器外科専門医などの資格を持つスタッフにより、安全で精度の高い手術を行っています。
  • 当科では、腹腔に達する手術364件のうち、半数以上(約55%)にあたる200件を体に優しい腹腔鏡手術で行っています(平成21年)。

  • 当科では、胃癌手術の約24%(早期癌と一部の進行癌)、 大腸癌手術の約60%(早期・進行癌)など、悪性腫瘍に対しても体に優しい腹腔鏡手術を行っています。

  • 当科では、内科医、放射線科医、麻酔科医、薬剤師など、他業種の病院スタッフと協力して、放射線化学療法などの集学的治療や緩和医療にも取り組んでいます。
  • 当科では、治療方針を決定する際に、患者さんの病状や体力を考慮するのはもちろんのこと、お仕事やご家庭など生活背景にも配慮し、十分な情報提供を行い、患者さんと同じ立場でともに考え、ともに治療をすすめることを理念としています。
 

各疾患の診療

手術件数は別表をご参照ください)

1.食道

主に食道癌が治療対象となります。内視鏡(胃カメラ)による切除が不可能な症例に対しては、手術で切除、リンパ節郭清を行います。進行癌に対しては、放射線科医や薬剤師とのチーム医療により放射線・化学療法を行っています。

 

2.胃・十二指腸

胃癌に対しては、胃癌診療ガイドラインに準拠して治療方針を決定します。消化器内科との連携により、内視鏡治療ができるか、外科手術が必要かの検討を行っています。内視鏡(胃カメラによる)治療ができる場合は消化器内科での治療となります。そうでない場合は外科での治療となります。合併症の少ない安全で確実な標準的胃切除術・リンパ節郭清により癌の根治を目指しています。早期胃癌には腹腔鏡下胃切除術も行っており、当科では胃癌切除例の約24%が腹腔鏡下手術です(平成21年)。進行癌では開腹手術を標準手術としています。また進行癌では薬剤師との連携により術前・術後化学療法も行っています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の穿孔(穴が開いて腹膜炎を起こした状態)では保存的治療(手術をせずに治すこと)をまず選択し、手術の方が望ましいケースでは腹腔鏡下に穴を塞ぐ手術を行います。開腹手術に比べて腹腔鏡手術では、術後の回復が早く、痛み止めの必要性が少ないことがわかっています。

 

3.大腸(結腸・直腸)

結腸・直腸癌に対する治療は、手術がその中心となります。開腹手術、腹腔鏡下手術があり、当科では大腸癌切除手術を受けられる患者さんの約60%で腹腔鏡手術が行われています。腹腔鏡手術の半数以上はステージII以上の進行癌患者さんです(平成21年)。

進行癌でも開腹手術と同等かそれ以上の根治手術が可能です。肛門に近い下部直腸でも早期癌では経肛門的切除で肛門の温存が可能です。進行・再発癌に対する新しい分子標的治療薬を併用した化学療法も積極的に行っており、多くの治療経験を有しています。

 

4.虫垂

急性虫垂炎(いわゆる“盲腸”)は外科における緊急手術の中で最も多くを占めています。虫垂切除術のうち約85%は腹腔鏡による手術を行っています(平成21年)。開腹手術より腹腔鏡手術の患者さんの方が入院期間が短く済んでいます。

虫垂炎は若い方に多く発生するため、病気を治すことと同時に、あとで傷が目立たないようにというご希望が多いのも事実です。その美容的な点にも配慮できるのが腹腔鏡手術の長所であり、おへその部分の傷はおへそに隠れてほとんど目立たなくなり、それ以外の傷は下着や陰毛に隠れて見えない位置になるように配慮しています。

 

5.肝胆膵

肝胆膵領域で最もポピュラーな疾患は胆石症です。そのうちほとんどの患者さんは胆嚢(のう)に石を持つ胆嚢結石症で、腹腔鏡下胆嚢摘出術で治癒します。胆管にも結石がある場合には消化器内科で内視鏡(胃カメラ)によって胆管結石を除去した後、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。  腹腔鏡下胆嚢摘出術は、従来手術のための小さな傷が4ヵ所必要でしたが、最近では、胆嚢に炎症のない患者さんでは、おへその部分の1ヵ所のみの傷で行う単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術も行っています。この方法は上腹部の傷がなく、おへその傷もおへその中にほとんどかくれて目立たないため、美容的には優れた方法と言えます。

肝癌(原発性、転移性)については、外科では肝切除術を行い治療しますが、消化器内科・放射線科との連携により、肝切除術以外の治療法との比較検討を常に行い、方針を決定しています。

胆道癌・膵癌では、切除可能な場合、拡大肝葉切除、膵頭十二指腸切除など、長時間を要するいわゆる”大手術”が必要となりますが、安全で合併症の少ない手術を行っています。胆道癌・膵癌では化学療法を必要とすることが多く、薬剤師との連携により内服薬および注射薬での化学療法も行っています。

これら肝胆膵癌では、必要に応じて三重大学医学部附属病院の肝胆膵・移植外科と連携して治療を行います。

 

6.ヘルニア

そけい部(脚のつけね)に発生する、いわゆる“脱腸”です。当科では、メッシュプラグ法よりもヘルニアの起こりやすい範囲を広くカバーできるダイレクトクーゲル法を採用しています。

 

年間手術件数

 

医師紹介

伊藤史人 (いとう ふみと)

  • 医療部長
  • 昭和63年三重大学卒・医学博士
  • 日本外科学会 外科専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
  • 日本消化器病学会 消化器病専門医・指導医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 日本肝臓学会 肝臓専門医
  • ICD制度協議会認定ICD
         ICD:インフェクションコントロール(感染制御)ドクター
  • 臨床研修指導医
  • 三重大学医学部臨床准教授
 

野田直哉 (のだ なおや)

  • 医長
  • 平成7年三重大学卒

  • 日本外科学会 外科専門医

  • マンモグラフィー読影認定医

  • 臨床研修指導医
  • 三重大学医学部臨床講師

 

出ア 良輔(でさき りょうすけ)

  • 医員
  • 高知大学医学部卒

 

武内泰司郎 (たけうち たいじろう)

  • 医員
  • 平成19年三重大学卒

  • マンモグラフィー読影認定医
 

外来診察表

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